【脱毛の疑問】脱毛サロンは医師免許がなくてもできるの?

毛根を破壊する脱毛方法は、医療行為であることをご存知でしょうか?
医療行為というのは、医師免許などの医療の有資格者しかおこなえない行為のことで、無資格の人が医療行為をした場合、医師法違反とみなされます。
医療機関がおこなう医療脱毛は問題ありませんが、エステサロンなどでおこなう脱毛の場合は、施術担当スタッフは医療資格をもっていません。
この記事では、「脱毛サロンは医師免許がなくてもできるの?」という脱毛の疑問についてお答えしていきます。
目次
脱毛サロンの施術は医師免許がなくてもできる
毛根を破壊する脱毛は医療行為となるため、医療資格をもつ者しかおこなうことはできません。
しかし、脱毛サロンの施術は医師免許がなくてもおこなえます。
なぜ医師免許をもたなくとも施術が可能なのかというと、脱毛サロンでおこなっているのは、正確には脱毛ではなく減毛・抑毛だからです。
レーザーを使用した脱毛では、脱毛部位にメラニン色素に反応するレーザーを照射するのが主流です。
レーザー脱毛は、このときの反応熱を利用して、毛を生やすはたらきがある「毛乳頭」にダメージを与えます。
この威力の強いレーザーを使って毛乳頭を破壊する行為は医療行為となり、医療資格をもたない者がおこなうことはできません。
そのため、脱毛サロンでは弱い出力のレーザーを使用し、毛乳頭のはたらきを一時的に停止させる、減毛・抑毛をおこなっています。
【100%ガイド】医療脱毛とエステ脱毛って何が違う?施術方法!
脱毛サロンを選ぶときに確認しておきたい資格
脱毛サロンでは医療資格をもたないスタッフが施術を担当しているため、「施術を任せて大丈夫なの?」と不安になる方がいるかもしれません。
そんなとき、脱毛サロンを選ぶ際に確認してほしいポイントが、スタッフが所有している資格です。
脱毛サロンのスタッフが必ずしも取得しなければならない資格がある訳ではありませんが、脱毛サロンや脱毛に関する資格はたくさん存在します。
認定電気脱毛士:CPE
認定電気脱毛士:CPE(Certified Professional Electrologist)は、AEA(米国電気脱毛協会)というアメリカの電気脱毛士団体が、優秀な脱毛士として推奨している資格です。
ETSというTOEFL・TOEICなどの試験を実施する公共試験開発機関が運営する国際的な認定制度で、資格を所持し続けるためには、継続的にセミナーや通信教育などを受ける必要があります。
認定後も資格維持のために厳しい条件を設けていることから、脱毛士としての信頼性を確認する手段として使用されています。
認定登録脱毛師:CRE
認定登録脱毛師:CREは、日本脱毛技術研究学会が実施している、筆記試験と実技試験の両方に合格することで得られる資格です。
認定登録脱毛師として認められた後も、学会が主催する勉強会や総会などで講習を受けなければ資格を維持することはできません。
そのため認定登録脱毛師であれば、定期的に脱毛の知識を学んでいる、と判断していいでしょう。
AEA認定脱毛技術者
日本エステティック振興協議会(JEPA)では、「エステティシャン教育養成制度」を設けています。
光脱毛施術の安全性を確立するために実施している制度で、基礎的な知識の習得を目的とした「美容ライト脱毛安全講習会」と、専門的な知識が学べる「認定美容ライト脱毛技術者講習会」を学ぶことができます。
すべての講習が終わった後に試験を実施し、これに合格した者がAEA認定脱毛技術者として認められます。
認定美容ライト脱毛エステティシャン
認定美容ライト脱毛エステティシャンは、日本エステティック振興協議会が、安心・安全な脱毛サービスの提供を目的として付与する資格です。
資格を取得するためには、まず「美容ライト脱毛安全講習会」を受講し、その後、より高度な専門知識が加わった「認定美容ライト脱毛技術者講習会」で、脱毛の理論や実務、関連法規について学びます。
すべての講習終了後に合否判定試験に合格し、さらにJEPAが指定する資格を取得してようやく、JEPAから「認定美容ライト脱毛エステティシャン」の資格が付与されるのです。
脱毛サロンを選ぶときに重視したい3つのポイント
脱毛サロンを選ぶ際には、スタッフが所有する資格を確認しておきましょう。
脱毛に関する資格といってもさまざまな発行元があるため、どこの団体が認めたものであるかが重要です。
脱毛サロンによっては、自社のセミナーや教育研修を資格として掲げていることもあります。
企業独自のセミナーが信用できないということではありませんが、民間で認められた資格のほうが信頼度はまだ高いでしょう。
民間の資格としては認定電気脱毛士、認定登録脱毛師、認定美容ライト脱毛エステティシャン、認定脱毛技術者などの資格のほかに、美容電気脱毛エステティシャン認定試験、美容光脱毛検定などの試験が挙げられます。
ここでは、資格や試験のほかにも、脱毛サロンを選ぶときに基準となるポイントを3つご紹介します。
【体験談】脱毛クリニックを選ぶときはなにを基準に選べばいい?
休診日を設け研修を実施している
脱毛サロンでは休診日を設け、定期的にスタッフの研修を実施している施設もあります。
脱毛サロンに通っている方のなかには、「スタッフ研修のため休診させていただきます」という告知を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
定期的に研修をしているということは、スタッフが脱毛に関する知識や技術を身に着け向上させる機会が多いということなので、安心して通える目安となるでしょう。
事故件数の少ない脱毛機器を導入している
光脱毛で使用するレーザー機器には、さまざまな種類があります。
自分の肌質や毛質にあったものを探すことはもちろん、その機器の事故件数をチェックしておくことも重要です。
火傷などのリスクを軽減するためにも、事故件数の少ない脱毛機器を使用している脱毛サロンを選びましょう。
医療行為をしていない
個人経営の脱毛サロンのなかには、医療脱毛で使用するレーザー機器を使って、違法で脱毛をおこなうサロンも存在します。
威力の強いレーザーを使った永久脱毛は医療行為となり、脱毛サロンでは実施することができませんので、くれぐれもご注意ください。
安全性を求めるなら医療脱毛がおすすめ
より安全性を求める方には、医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛は脱毛クリニックや美容外科などの医療機関で実施しているため、脱毛サロンよりも安心して施術を受けられます。
医療の有資格者が施術をおこなっている
医療脱毛の安全性が高い理由として、医師、または医師の指導のもと看護師が施術をおこなっているということが挙げられます。
脱毛サロンとは異なり、必ず医学的な資格・知識のあるスタッフが担当するため、安心して施術を受けることできます。
万が一肌トラブルなどが生じても、診察や薬の処方などの処置をおこなえるのも医療脱毛の特徴のひとつです。
永久脱毛効果が得られる
脱毛クリニックでは医療の有資格が施術を担当しているので、医療行為が可能です。
そのため永久脱毛効果が得られるという大きなメリットがあります。
一度脱毛が完了すれば、半永久的にムダ毛が生えてくることがなく、毛の再生により施術が長引くこともないので、短期間で経済的に脱毛することができます。
麻酔ができる
医療脱毛ではパワーの強いレーザーを使用しているため、脱毛サロンの光脱毛よりも高い効果を得られますが、その分痛みをともなう場合が多いです。
これだけ聞くと、痛みが不安で医療脱毛を断念してしまう方もいるかもしれませんが、クリニックでは痛み対策として麻酔を用意しています。
麻酔を使用すれば、痛みの軽減が可能です。
【体験談あり】医療脱毛って痛いの?全身脱毛の口コミから、痛みの軽減方法をご紹介!
まとめ
- 脱毛サロンの施術は除毛・減毛なので、医師免許がなくてもできる
- 脱毛サロンを選ぶ際にはスタッフの所有資格を確認しよう
- 定期的に研修を実施している脱毛サロンがおすすめ
- 違法で医療行為をおこなっている脱毛サロンもあるので注意
- 安全性を求めるなら医療脱毛を検討しよう
脱毛サロンの施術に医師免許は必要ありませんが、脱毛の技術や知識を認定するための資格があることがお分かりいただけたかと思います。
より安全性の高い脱毛を求める方は、医療脱毛もぜひ検討してみてください。