脱毛後に毛が濃くなる?硬毛化の原因と対策とは

ムダ毛の自己処理は手軽な反面、肌荒れなどのリスクが大きいため、エステサロンやクリニックで脱毛をおこなう女性が増えてきています。
しかし脱毛関連の情報を集めている中で、「脱毛を受けたら毛が濃くなった」という話を聞いたことはありませんか?
ムダ毛を一掃するために施術を受けたのに、以前より毛深くなったら元も子もありませんよね。
本来ムダ毛を薄くしていくはずの脱毛で、逆に濃くなるというのはどういうことなのでしょう?
今回は、「脱毛施術後に毛が濃くなる」という噂の真相を解説します。
これから脱毛に通う予定の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛で毛が濃くなるって本当?
まず、脱毛の施術で体毛が増えることはありません。
医療脱毛やエステ脱毛で使われている脱毛機器には「毛を増やす」といった効果はなく、これまで以上に毛深くなる心配はないので安心してください。
しかし、「脱毛で毛が濃くなる」という噂は一部正しいとも考えられます。
実際に毛が増えるわけではないものの、施術後に毛が濃くなったように感じられることがあるのです。
施術後にそのような現象が起こる原因には、以下の2パターンがあります。
毛が増えたように見える「増毛化」
ひとつ目は、施術後にムダ毛が増えたように見える「増毛化」です。
肌には無数の毛穴がありますが、そのすべてから発毛しているわけではありません。
もともと毛が生えていない部分もあれば、なんらかの原因で発毛力が弱り、毛が生えなくなった毛穴もあります。
増毛化はそんな「発毛していない毛穴」を脱毛レーザーが活性化させ、発毛力を高めるのが原因ではないかとも考えられています。
今まで発毛していなかった毛穴から体毛が生えることで、毛が増えたように見えてしまうのです。
しかし人間の毛穴の個数は生まれつき決まっており、顔だけで20万個以上あるといわれています。
そのうち数個の毛穴が活性化したとしても、全体で見たときの印象はあまり変わらないはず。
それでも増えたように感じるのは、顔や腕など普段から目にすることの多い部位はちょっとした変化にも気づきやすいものだから。
そのため「こんなところに毛が生えていたかな?」「もしかして毛が増えた?」と思ってしまうのも無理はありません。
また、増毛化、つまり毛が増えるという現象は実際には起こっておらず、下記の「硬毛化」によって毛が増えたように感じているのではないかとする説もあります。
毛が硬くなったように感じる「硬毛化」
もうひとつは施術後に毛が硬くなったように感じる「硬毛化」です。
硬毛化は脱毛の施術特有のもではなく、カミソリやシェーバーによる自己処理によっても起こる場合があります。
通常、脱毛はムダ毛の発毛力を徐々に弱らせていくので、毛がだんだんと細くなくなっていきます。
しかし、硬毛化が起きるとそれまで産毛のようだった毛が、太く黒々とした毛になったり、ヒゲのようになるケースまであるのです。
注意すべきは硬毛化!その原因とは?
カミソリやシェーバーによる硬毛化は、毛が短くなったことで手触りが変化するのが原因とされています。
実際に毛が硬くなるわけではないので、あまり心配はいりません。
しかし、施術による硬毛化はごく少ない確率ではあるものの、実際に起こる場合があります。
増毛化とは違い、実際に毛が濃く太くなっている可能性が高いため、硬毛化には注意が必要です。
硬毛化は、はっきりとした原因は分かっていません。
一説では、レーザーの出力不足が原因ではないかといわれています。
出力が不足するとその部分だけ脱毛効果が発揮されず、逆に発毛を促してしまうのではないか、とされているのです。
硬毛化が起こりやすい部位の特徴は?
硬毛化には確率的になりやすいとされている部位と、なりにくいとされている部位があります。
硬毛化が起きる確率は10%程度といわれていますが、もし自分が契約したプランに硬毛化しやすい部位が含まれていたら不安になってしまいますよね。
では、硬毛化が起こりやすい部位には一体どのような特徴があるのでしょうか?
毛が薄い部位は硬毛化しやすい
基本的に、毛が薄い部位は濃い部位と比べ、硬毛化が起こりやすいとされています。
脱毛機から照射されるレーザーは、毛や毛根に含まれるメラニン色素に反応します。
そして毛に含まれるメラニン色素が多ければ多いほど、より高い出力で照射される仕組みになっているのです。
反対に、メラニン色素が少ない薄い毛に対しては、弱い出力での照射になります。
つまり毛が薄い部位への照射は出力が不足する場合があり、硬毛化を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。
最もリスクが高いのは顔脱毛
全身の中でも、とりわけ硬毛化のリスクが高いのが顔です。
顔には薄い産毛がたくさん生えています。
産毛はメラニン色素が少ないので、レーザーの反応が弱くなります。
もちろん顔脱毛も、実際に硬毛化が起きるのはごく稀です。
あまり不安になる必要はありませんが、心配な場合は毛の様子をしっかり観察しておきましょう。
生まれつき体毛が薄い人は注意
生まれつき体毛が薄い人は硬毛化のリスクが高くなります。
毛質によっては顔や背中など、一般的に毛が薄い部位でなくても硬毛化が起きることがあります。
しかし硬毛化自体が稀な現象なので、体毛が薄いからといってそれほど心配する必要はありません。
硬毛化を防ぐにはどうすればいい?
硬毛化は原因がはっきりと特定されていないため、現段階では予防策も確立されていません。
しかし、一因とされる「脱毛機の出力不足」を防げれば、硬毛化が起きる確率を下げることができるでしょう。
基本的に出力はメラニン色素の量に応じて自動設定されますが、実はほとんどの脱毛機には、手動で出力を調整する機能が搭載されています。
そのため、本来ならば出力が弱まってしまうような毛に対しても、高出力で施術をおこなえば、硬毛化のリスクを低下させることができるのです。
しかし、高出力での施術は肌を傷つける可能性があり、闇雲に出力を上げればよいというものではありません。
また、出力を調整すること自体は可能ですが、部位や肌の状態に応じて適切な出力を選ばなければなりません。
不安な場合はカウンセリングなどで相談してみましょう。
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硬毛化を回避したいなら医療脱毛がおすすめ
硬毛化への不安が大きい場合は、医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛クリニックでは、エステサロンと比べ高出力での施術が可能です。
出力が高いので、毛が薄い部位に対しても硬毛化が起こりづらいといえます。
高出力の脱毛機器は医療施設でしか使用できないので、硬毛化を防ぎたい方はぜひ医療脱毛をご検討ください。
まとめ
硬毛化のリスクと対策について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
最後に今回のポイントをまとめておきたいと思います。
- 毛深くなったと感じる現象には「増毛化」と「硬毛化」の2種類がある
- 増毛化も硬毛化もはっきりとした原因は分かっていない
- 硬毛化の原因として、脱毛機の出力不足が考えられる
- 色素の薄い産毛ほど出力不足になりやすい
硬毛化はごく低い確率ではあるものの、実際に起こりうる現象です。
特に顔脱毛をはじめ、毛の薄い部位を脱毛する場合は硬毛化のリスクが高くなってしまいます。
不安な方は事前に相談したり、高出力の脱毛機器を備えた医療脱毛クリニックを選びましょう!
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